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執筆者の写真Mayumi Robertson

English Wine 探訪の旅:サセックス(Sussex)編 

更新日:2020年11月20日

Sussex Vinoのブログへお越しくださり、ありがとうございます!

このブログでは、イングリッシュワイン ー特にイングリッシュ・スパークリングワイン(ESW)ー とイギリスのワイナリーについてご紹介しています。

いよいよ、今回からサセックス州(Sussex)のワイナリーへご案内です!

しかし…イギリスでは11月5日~12月2日までロックダウン第二弾実施中…😓

ワイナリーツアーや併設カフェ・レストランは、この期間中全てクローズです。

ワイナリー内の店舗は細々と営業しています。


…という状況なので、このブログに記載している情報は、ワイナリーが再度オープンしてからのものです。

ワイナリーによっては、来年1月までツアーは開催しない所もあります。また、広大なブドウ畑をガイドなしで歩いて回るツアー(と呼べるのか?)のみ開催している所など、対応は様々です。

訪問される際は、必ず各ワイナリーのホームページで確認してからお出かけください。

さて、今回ご紹介するのは、East Sussex と West Sussexボーダーエリア。 両Sussexボーダー周辺には、ロンドンから電車や車で訪問しやすいワイナリーが集まっています。

まずはサセックスの位置を地図で再確認!イギリス南東部にあって、イギリス海峡…海に面した地域です。

Map:

【イギリス全体と南東部】

Source: Wine Folly


Source: decanter.com




● 電車最寄り駅:Haywards Heath Station (London Bridge、Victoria駅からSouthern またはThames Link で所要時間50分前後)

駅前には大抵2-3台はタクシーが客待ちしていますが、数軒周るなら事前にチャーターした方が良いでしょう。


今回記載するお奨めワイナリー (下の地図上1~3

1 Bluebell Vineyard (ブルーベル・ヴィンヤード):  最寄り駅から車で約15分 / East Sussex TN22 3RU 森の中のワイナリー。(ツアー11:00~ 約90分)

2 Bolney Wine Estate(ボルネー・ワイン・エステート): ①から車で約30分;最寄り駅からは車で約15分 / West Sussex RH17 5NB ツアー後のワインテイスティングでは、地元サセックス産チーズとのペアリングが楽しめます。ブドウ畑を見下ろせるカフェ・レストランが併設されているので、ランチのみの利用もお奨め。

3 Ridgeview Wine Estate (リッジヴュー・ワイン・エステート): ②から車で約20分; 最寄り駅からは車で約10分 / East Sussex BN6 8TP 夏季は、曜日により夕方5時からのツアーあり(2時間程度) ツアー以外では屋外カフェでのランチもお奨め。



【モデルプランA】


これは、夏に私が実際に車で周ったものですが、正直ちょっと詰め込み過ぎでした! 特に、ワイン好きな人と周るとついワインについて語り合ってしまうので、一か所の滞在時間が予想以上に長くなってしまいます(笑) 


「ワイナリー1~2か所プラス近隣の観光」 というパターンが、焦らず周れてよいのではないかと思います。田舎なのでワイナリー周辺の道路は片側一車線が多く、また、田舎とは言え、それなりに交通量があります。前にトラクターや馬輸送中の車がいても、なかなか追い越すことは難しく、予想外に移動に時間がかかることがあるのです。

せっかくカントリーサイドへ出かけるのですから、のんびり周れる計画を立てることをお勧めします。

不明点やタクシーのチャーターなど、現地情報に関するご質問があればご連絡ください。

現地の知人という感覚で、出来る限りアドバイスいたします!



*ワイナリー詳細情報*



最寄り駅から車で約15分 住所:Glenmore Farm, Sliders Lane, Furners Green, East Sussex TN22 3RU


East Sussexにある家族経営のワイナリー。森の中の養豚場を2005年に葡萄畑に造成🐖 約100エーカーのゆるやかな斜面に、ブドウの木が美しく植えられたのどかな環境。


ESW(イングリッシュ・スパー九リングワイン)はHindleap、スティル(泡なし)ワインはAshdownというブランド名で販売している。



ほとんどのワインには、清澄剤として動物性たんぱく質を使用していないので、厳格な菜食主義者(Vegan)にもお奨め。



お奨めワイン:

● Classic Cuvee 2015: 柑橘系アロマに熟成感が加わりバランス良いESW(泡)

● Bacchus 2018: 英国のシグネチャー品種・バッカス種、別名「英国のソーヴィニヨンブラン」で造られたスティルワイン(泡なし) エレガントな仕上がりはフランス・ロワール地方の白ワイン、サンセールを思わせる上品さ


森の中のワイナリー、ブルーベル・ヴィンヤード

上記ブルーベルヴィンヤードから車で約30分;最寄り駅からは車で約15分 住所:Foxhole Lane, Bolney, Haywards Heath, West Sussex RH17 5NB


1972年創立で英国最古のワイナリーの一つ。水はけ・保温効果に優れる砂岩質のブドウ畑を所有。2018年にはワイナリーを拡張し年間500,000本のワイン生産体制を確立。

ブドウ畑を見下ろせるカフェ・レストラン併設で、朝食・ランチ、特定日にはディナーも楽しめる。ワインはグラス、ボトルでの注文に加え、3~4種グラスワインのテイスティング・フライトの注文も可能。


充実のツアーは、ワイン5種のテイスティングとSussex産チーズのペアリングが楽しめて一人£20。ランチのためだけに立ち寄るのも、かなりお奨め👍

(要事前予約 www.bolneywineestate.com


お奨めワイン:


Blanc de Blancs 2016(ブラン・ド・ブラン): シャルドネ品種のみで造られた繊細でクリーミーなESW(English Sparkling Wine)。 レモンなどのシトラス系にリンゴ、ナッツ系アロマ。酸味、果実香味、クリーミーさなどバランス良い、Bolneyのフラッグシップワイン。

Pinot Gris 2018(ピノ・グリ): フレッシュな酸味にシトラスと梨の風味、とろりとした滑らかな舌触りが魅力のワイン。

● Lychgate Bacchus 2019 (バッカス) エルダーフラワー(和名はニワトコ?)のような、花やハーブ系の緑を思わせる香りに柑橘系アロマが香り立つ爽やかな風味のワイン。ソービニヨンブラン好きに特にお奨め。

ラー油を控えめにすれば、ポーク餃子とも相性が良いワイン。

(餃子はラー油のために食べる…という方には、むしろボジョレーのような軽い赤やロゼ、ドイツのリースリングなどを合わせる方が良いかもしれません)



ボルネーでランチ・3種ワインのテイスティングを別注

ボルネーの社屋とブドウ畑・ボルネーのワインは日本でも入手可能


ワイナリーツアーではワイン5種テイスティング+サセックス産チーズのペアリングが楽しめる


上記ボルネーから車で約20分;最寄り駅からは約15分 住所:Fragbarrow Lane, Ditchling Common, East Sussex BN6 8TP


1995年創設。スパークリングワインのみの製造で年間生産量は250,000本、とイギリスでは規模の大きいワイナリー。 米国、スカンジナビア、日本へも輸出している。

石灰質(チョーク)と粘土質のブドウ畑では、樹齢20年以上のブドウの木々がたくましく育つ。夏季には、解放感一杯の屋外カフェ・Wine Gardenで、ピクニック・ハンパーや軽食と共にワインのテイスティング・フライトも楽しめます。 (要事前予約: www.ridgeview.co.uk/)


ツアーは一人£20。ツアーに組み込まれた「シグネチャーワイン・テイスティング」は3種類。全てNV(色々な収穫年のブドウをブレンドして造られた)ワインでワイナリーの個性が色濃く出ている。

冷涼な気候を反映した、レモンやライムの風味と共に酸味が非常に高いスタイル。


お奨めワイン:

Blanc de Noirs 2015 (ブラン・ド・ノワール) 

ピノ・ノワールやピノ・ムーニエなど、黒ブドウのみで造られたESW。

チェリーやナッツ感のあるアロマに、そろそろ熟成感が出て来て複雑な味わいに仕上がっている。酸味と果実香味、泡などバランスが良い。シャンパンハウス、テタンジェの「プレリュード」を思わせる。



リッジビューのワインは日本でも販売中
樹齢20年以上のブドウ畑

● プチ観光詳細


Ditchling Village (ディッチリング村)

Bolney(ボルネー)から車で約15分

Ridgeview(リッジヴュー)から車で10分 / East Sussex BN6 8TT


写真なのに絵のようなHigh Street in Ditchling Village

8世紀には既に存在していた歴史ある村で、9世紀にはアルフレッド大王の所有地となる。Ditchling Garden Manor は、16世紀にヘンリー8世が4番目の妻・アン オブ クリーヴに贈った離婚時のギフトの一つ。

村のメイン通りには、可愛らしいカフェがあるのでお茶を楽しみたい。地元アーチストのためのミュージアムがある。

Village Hall駐車場は無料で便利だがいつも満車。通り反対側にあるパブ以外に駐車スペースがほぼないのが難点。趣ある小さい村で歩くだけでも楽しめる。




Ditchling Beacon (ディッチリング・ビーコン)


Ridgeview(リッジヴュー)から車で5分、ディッチリング村から車で約10分

駐車場  BN1 8ZB


Beacon(ビーコン)とは、昔のろしを上げる場所となっていた高台のこと。

島国イギリスでは、海からの敵の襲来をロンドンへ伝えるために、海辺の町から順番にのろしを上げてリレー方式で伝達していた。今でも“XX Beacon”という地名が随所に残っていて、このディッチリング・ビーコンもその一つ。


海抜248mは、East Sussexで一番高い丘。晴れていたら夕日を見るには最高のスポット。ここからの景色は、ヨーロッパの童話の挿絵のようでもある。

高台ゆえ風が強いので、冬場はあまりお勧めできない。


ディッチリング・ビーコンからの解放感あふれる景色

★【モデルプランA】で、最初の訪問先Bluebell Vineyard (ブルーベル・ヴィンヤード)とランチの間に時間があれば、こちらもお奨めです★



Sheffield Park (シェフィールド・パーク)駅の駅舎見学; TN223QL


Bluebell Vineyard(ブルーベル・ヴィンヤード)から車で10分弱で行けるスポット。

時間があれば、是非立ち寄りたい。古き良き英国を感じさせる駅舎や蒸気機関車は、映画やドラマの撮影によく使われる。


鉄道マニア垂涎、蒸気機関車が実際に走る保存鉄道の駅。

1880年代にロンドン⇔ブライトン間を走っていた鉄道の駅を復元したもの。

このSheffield Park駅からEast Grinstead駅まで11マイルの距離をサセックスの景色を楽しみながらのんびり40分ほどかけて蒸気機関車で移動できる。


時間帯・曜日により、車内でアフタヌーン・ティーやフィッシュアンドチップスがサーブされる電車もある。 ワイナリー訪問と併せる場合は、時間的に乗車は難しいので駅舎のみの見学がベスト。

運行日は主に夏季の金・土・日。オンラインでチケット事前予約要。クリスマス前の特別運行あり。


ロックダウン期間中は駅舎も蒸気機関車運行も全てクローズ


レトロなシェフィールド・パーク駅

●お奨めカントリーパブ


“The Bull Ditchling” https://thebullditchling.com/ (BN6 8TA) 

ディッチリング村の中心にあるパブ 

”Oak Barn Restaurant and Bar” https://oakbarnrestaurant.co.uk/ (RH15 8RE)


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