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執筆者の写真Mayumi Robertson

English Wine探訪の旅: サセックス(Sussex)続編① Cuckfield Village

Sussex Vinoのブログへお越しくださり、ありがとうございます!


このブログでは、イングリッシュワイン ー特にイングリッシュ・スパークリングワイン(ESW)ー と、イギリスのワイナリーについてご紹介しています。


前回のブログでは、力が入りすぎてオタク感一杯の記事になってしまい反省しました。あれは、ほぼワイン道の修行的プランでした。


今回もサセックスボーダーエリアですが、“前回のワイナリー + まだある近隣の美しい村” のセット 【モデルプラン B】でご案内いたします。

こちらは、 比較的ゆっくり周れるプランです。


● ワイナリー:

Bolney Wine Estate(ボルネー・ワイン・エステート)

(↑前回ブログでご紹介済み)

最寄り駅Haywards Heath(ヘイワーズ・ヒース)駅から車で約15分。 West Sussex RH17 5NB  www.bolneywineestate.com

こちらは、ツアー後のワインテイスティングで、地元サセックス産チーズとのペアリングが楽しめるワイナリー。ブドウ畑を見下ろせるカフェ・レストランが併設されているので、ランチのみの利用もかなりお奨め。(詳細情報&お奨めワインは前回のブログを参照ください。)

通常10時開始のツアーがあるので午前にツアーに参加し、ランチはワイナリー併設のカフェ・レストランで。あるいは、近隣の村へ移動してカジュアルなカフェランチ、または14時頃まで待って村のホテルでアフタヌーンティーなど、選択肢が色々あります。

Bolney Wine Estate ランチ

● 近隣の村 Cuckfield (クックフィールド)

こちらは、ボルネー・ワイナリーから車で所要時間10分弱。 車の場合、ハイストリート(いわゆる銀座通り?)に近いBroad Street Car Parkに駐車すると便利。




Cuckfield(クックフィールド)は、近隣の他の村同様、Coach Town(宿場町)の一つとして19世紀頃に人々が多く往来した村です。欧州では16世紀頃から馬車の利用が進み、その後、主要都市間を結ぶ馬車の定期運行が定着していきます。


首都ロンドンと港町ブライトンを往復するルートは、人や物品を運ぶ重要な路線でした。1732年、このルートで馬車の定期運行が開始されますが、当初は片道8時間の長旅だったとか。また、15~20kmごとに馬を代える必要があり、要所にInn (イン:食事や宿泊ができ、代替えの馬を繋いでおける施設)が建設されました。Innの入り口はアーチ型になっていて、馬車はここを通って裏手の厩舎へまわり、馬の交換作業などが行われました。今でもイギリス各地でアーチ型の名残りのあるパブを見かけますが、これらのパブは昔は馬車の宿場・インだったことがうかがえます。



アーチ型の入り口、19世紀のInn

ロンドンからブライトンへ南下して来ると、サウスダウンズの丘の手前、横一直線上に沢山の宿場町が残っています。当時の人々は、ここで休息してから丘越えしていたのでしょう。

交通機関としての馬車は、のちに鉄道に取って代わられます。1841年にロンドン⇔ブライトン間を蒸気機関車が走り始めると同時に、馬車は急速に衰退してゆきます。



さて、観光へと戻ります!

ランチをカジュアルなカフェランチにする場合、村のハイストリート沿いに何軒かお店があるので食べる場所に困ることはありません。


村の真ん中にあるカフェ “Cuckfield Corner House Café” は地元の人々にも人気。ロックダウン中も、コーヒーなどのテイクアウトをする人で短い列が出来ることもあります。


● Cuckfield Corner House Café http://cuckfield-cafe.edan.io/


クックフィールド村の中心

この写真はカフェを背にした風景。このラウンドアバウトがまさに村のセンターです✨

ここから、村を歩いてみましょう!


このカフェを背にしたまま、写真中の赤い車が進む方向へ坂を下りていくと、ホーリー・トリニティ・チャーチ(Holy Trinity Church)という古い教会に突き当たります。http://www.holytrinitycuckfield.org/


この教会が最初に文献に登場するのは1092年。教会は村と共に存在するものなので、サクソンの時代(410~1066年)おそらく10世紀後半には村が出来ていたと考えられます。元々教会はかなり小さいものだったはずですが、その後、増築や改築が加えられ、その時代ごとの建築様式が加わって現在の姿に。



歴史の重みが感じられる ホーリー・トリニティ・チャーチ

教会の正面

サウスダウンズの丘が望める教会敷地内の墓地は、地元の人達の憩いの場となっています。自由に散歩したり、ジョギングしたりする人々多数。でも暗くなってからは、ハロウィン感一杯になりそうなシチュエーションです。

しかし、敷地内にはコッテージもあり居住者がいます。墓地のすぐ目の前なのですが…。

向こうに見える丘がサウスダウンズ - これを越えるとブライトン

夜はちょっと怖いかも・・・

教会敷地内のコッテージ - 目の前はすぐ墓地!

ところで、トリニティ・チャーチのトリニティ(Trinity)って三位一体の意味。

そして三位一体と聞くと…昭和のテレビっ子は、つい思い出してしまう…アタックNo.1の八木沢三姉妹を…!! (うっ、古すぎ😓)

荘厳な教会内部

三位一体攻撃@八木沢三姉妹🏐アタックNo.1





ホーリー・トリニティ・チャーチを後にして、ハイストリートの坂を上っていくと古い家々が立ち並ぶ風情ある街並みが楽しめます。また、この村には小洒落たお店が多く、そのほとんどが独立した個人商店です。イギリスの街は、全国展開のチェーン店が軒を連ねていることが多いので少しホッとする光景です。

ハイストリートの中ほどに、Queen’s Hall(クイーンズホール)という建物があり、中に郷土史博物館が設置されています。ロックダウン中は閉鎖ですが、覗いてみると村の歴史がよく分かります。

ハイストリートからの眺め - 先ほどの教会の尖塔が見える。その向こうはサウスダウンズの丘


カフェランチを取らず、ホテルのアフタヌーンティーを予約しているあなたは、ここからホテルへ移動しましょう!


● Ockenden Manor Hotel & Spa

村の駐車場から歩いて2分ですが、もちろんホテル専用駐車場あり。


16世紀に建てられた邸宅を改装したホテルのレストラン。アフタヌーンティーでは、グラスでGosetのシャンパンを始め、地元サセックスのRidgeview(リッジヴュー:前回ご紹介したワイナリー)やWiston(ウィストン:次々回あたりご紹介予定)のスパークリングワインがオーダー出来ます!

こちらのホテルには高級スパがあります。

今すぐにでも、ゴージャスなスパで癒されたいですね~。(ロックダウン期間中は閉鎖…)




アフタヌーンティーで幸せな気分に❤

続いて自然の力で癒されたい方は、森をまるごとガーデンにしたBorde Hill Garden(ボーデ・ヒル・ガーデン)へ立ち寄るのもGood idea! (ロックダウン期間中は閉園…チーン)



● Borde Hill Garden(ボーデ・ヒル・ガーデン) https://www.bordehill.co.uk/

クックフィールド村から車で10分程度。




余談ですが、私の知人にゴースト・ツアー好きがいます。(イギリス人って、結構好きな人が多いんです!)

その人によると、クックフィールドは小さい村ながら幽霊の名所がいくつもあるそうです。

名所のほとんどは個人所有の建物のようですので内覧は無理ですが、外観を見たり写真撮影することは可能です。

そちら方面にご興味お持ちの方も、是非こちらの村を訪れてみてください!

必要なら、そういう情報が満載のwebsiteをご紹介しますよ。


ちなみに、私が「夜はハロウィン感一杯」とにらんだホーリー・トリニティ・チャーチには幽霊話は無いようです。

確かに、あの教会の敷地内には良い気が流れていると感じました…って、ほとんど霊感のない私が言っても説得力ないですね~(笑)


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